どんぐり山の輪舞曲～歌の絵本シリーズ～

「輪舞曲」と書いて「ロンド」と読みます。

昨年東京郊外に引っ越して以来、自然の中で過ごす時間が増えました。自宅辺りには、里山の風景も残っていてどんぐりもたくさん目にすることができます。そんな中、バイパス工事の現場で目にしたのは、山に作られたトンネルや切り倒された木々。そのときのちょっとした衝撃がこの歌のモチーフになっています。

平和で幸せな日々があっという間に失われて、理不尽な状況に涙する山の姿は、コロナ禍に振り回されている自分たちにも重なります。でもきっと必ず再生するのだという思いを込めての作品になりました。

イラストのわたゆきさんとは、詞に込めた思いや絵のイメージをしっかり共有。「山に目を描いて欲しい」という私のリクエストに最初は「え～っ」と言っていたわたゆきさんですが、今までで一番力を入れて描いてくださったそうです。ステキな世界になっています。